タイミング打ちとは何か
LRC ファイルの構造はきわめて単純です。1 行に歌詞 1 行、その前に `[mm:ss.xx]` の時間タグが付きます。プレーヤーがある行に達すると、その時刻にその歌詞を表示します。
つまり「LRC を作る」作業のすべては、歌詞の各行に時間点を与えることです。そしてこれは機械には代われません。その行がどこから歌われ始めるかを判断するには、聴くしかないからです。
1 曲に何回必要か
始める前に 1 分考える価値があります。やり直しの大半を省けます:
- 1 回で通す —— 歌声が明瞭、行数が少ない、だいたい合えばよいなら、再生しながら 1 回打てば十分。
- 2 回で通す —— 1 回目は粗く、2 回目に 1 行ずつ確認。正確さを求める通常のやり方。
- 読み込んで直す —— 既存の LRC があり数行だけ違うなら、読み込んで時間のない最初の行から続ける。
- 間奏と純粋な音楽部分 は打つ必要がありません。「この行をスキップ」を押せば書き出しに入りません。
- 合唱と重なり は開始点を 1 つしか記録できません。重なる部分は主旋律の行として数えます。

貼り方が後半の進めやすさを決める
歌詞を 1 行 1 句で貼ります。空行は自動で飛ばします。ここでの改行が後に打つ行そのものです。今多く改行すれば、後で打つ回数が増えます。
既存の LRC を貼ってもかまいません。`[mm:ss.xx]` の時間タグが自動で認識され、読み込み後は時間のない最初の行から続けます。すでに時間を打った行をやり直す必要はありません。
つまり半分まで打った LRC を保存し、後で貼り戻して続きから打てます。

LRC と SRT のどちらで書き出すか
音楽プレーヤー用なら LRC。 foobar2000、各種プレーヤー、歌詞表示のある機器が読みます。
映像に載せる、または加工を続けるなら SRT。 映像の字幕トラック、字幕ツール、編集ソフトは SRT を読みます。書き出しでは各行が次の行の開始まで続き、最後の行は 2 秒で補います。
どちらも時間を打った行だけを書き出します。スキップした行はファイルに入りません。

間違えやすいところ
打った後に全体が少しずれたら、移動を使う。 SRT を書き出してタイムライン調整で全体をオフセット。1 行ずつ打ち直すよりずっと速いです。
曲が進むほどずれが広がるなら、速度の問題。 再生速度と録音速度が一致しないと後半ほど誤差が増えます。それは移動ではなく比例スケーリングです。
ショートカットは続けて使うと自然。 スペースで再生/一時停止、Enter で現在行、Z で 1 行取り消し。再生中に直接 Enter を押し、マウスとキーボードを行き来しません。
音質は精度に影響します。 歌声がはっきりした音源は合わせやすいです。ライブ版や伴奏が大きすぎる音源は明らかに難しくなります。
関連ツールとガイド
手順の全体は歌詞タイミングツールの使い方、既存の LRC を字幕にするならLRC を SRT に、書き出した SRT の時間がずれているならタイムライン調整、仕上げに字幕品質チェック。